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経営品質協議会

(財)日本生産性本部



 千葉ゼロックス株式会社は、ドキュメント・サービス事業における競争環境が激化する中、経営品質向上活動を通じて、提供価値を「お客様がドキュメントを通じ、知の生産性を高めることへのお役立ち」と考え、重点とする顧客・市場に対し、組織一丸となってお客様の業務改革に寄与する取り組みを継続的に行い、千葉県内の大企業を中心とした市場でCS No.1を実現すると共に高収益経営を実現している。
 特に、経営品質向上活動を通して、これまでの「モノ売り:ハード中心の経営」から価値前提重視の「コト売り:ソリューションビジネスに軸足をシフトした経営」に向けた継続的経営革新活動や体質改善活動を実施。またそれを可能にしたトップのリーダーシップ、新たなコラボレーション活動をビルトインしたユニークなソリューションプロセス、お客様への安心・信頼の情報システムマネジメントの構築、プロフェッショナルな人材育成など、以下が今回の審査で高く評価された点である。

 
 複写機業界における競争環境が激化する中、98年より経営品質向上活動への取り組みを開始、これまでに3回の千葉県経営品質賞受審などを通して、今までのモノ売り中心の経営から、お客様からビジネスパートナーと認知される、価値前提重視の「ドキュメント・サービス事業」というソリューションを提案するコト売り経営ヘパラダイムシフトさせるために、継続的な経営革新活動や体質改善活動を実施し、大手市場でCS No.1を実現すると共に10期連続の増収増益を実現している。

 
 お客様からパートナーと認知される情報プロフェッショナル集団を目指し、社長の思いをWeb「Passion-Window」で毎週発信すると共に、経営トップ層と社員の直接対話「トークナード」、経営幹部による「ブレークスルー検討会」、経営幹部によるお客様接点活動「VOS活動」など、堅実なリーダーシップのもとにさまざまな革新を生み出す取り組みを行っている。

 
 大手市場を中心にお客様とのコラボレーションを通じたドキュメントマネジメントシステムは、お客様の課題解決にマッチしたソリューション提供が可能となっており、それらがネットワークの一括受注など大型ソリューション商談につながってきている。

 
 千葉ゼロックス独自開発のお客様一元管理ツール「EAGLE」により、組織あげての顧客情報のスピーディーな収集・共有が可能となり、営業・サービス・コールセンターが一体となりお客様への安心・信頼を提供する取り組みを行っている。この仕組みはグループ各販杜や異業種からもベンチマーキング対象になっている。

 
 新しいビジネス展開に合わせてビジネスキャリアモデルを策定すると共に、コンピテンシーアセスメントを通じて必要なスキル要件と社員各人の研修項目を明示することにより、社員が目標を立ててスキル向上に専念できる環境づくりを実現している。

 

●設立 1981年5月

 

●代表者 代表取締役社長 山 内  優
●本社所在地 千葉県千葉市美浜区中瀬2−6
●資本金 3,000万円
●株主 富士ゼロックス株式会社・キッコーマン株式会社
●売上高 81億5,191万円(2003年度実績)
●従業員 322名(2004年3月末現在)
●ホームページ

http://www.fujixerox.co.jp/cbx/

  ※記載されている情報は受賞当時の情報です。

 
 当社は、富士ゼロックス株式会社の地域販売会社として、千葉県における複写機の小規模事業所市場をカバーするために1981年に設立され、千葉県内のお客様に富士ゼロックス製品の販売及び保守サービスの提供を行って参りました。
 従来、千葉県内の市場において小・中規模事業所を販売会社が担当し、大規模事業所を富士ゼロックス社が担当しておりましたが、2001年度から大規模事業所の市場も含めて、県内のほとんどの事業所を当社が担当するようになりました。これを機会に複写機単体売り、即ち「モノ(ハード)売り」のビジネスから「ソリューションビジネス」即ち「コト売り」に事業構造を転換していくことを決意し、2003年度に事業ドメインを従来の「リプロ事業」という概念からドキュメントに関連したソリューションを提供する「ドキュメント・サービス事業」と再定義して事業活動を進めて参りました。通信技術の高度化や情報機器の性能向上など、IT化による技術革新の進展と共に、お客様のニーズも多様化、高度化し、当社の役割も変化してきました。当社ではこのような時代の変化やお客様の要求・期待の変化に合わせてお客様への価値の提供方法を変革し、「お客様からパートナーと認められる経営」を展開して参ります。

 
 IT分野の進化や情報機器のインテリジェント化に伴い、お客様が求められることは、従来の「複写機による複写業務の効率化」から、お客様個々の「業務における問題点の改善、課題解決への手助け」へと変化し、ハードからソリューションへ、いわゆる「モノからコトへの変化に対応出来る組織能力」が求められています。現在当社では、『お客様がドキュメントを通じ、知の生産性を高めることへのお役立ち』を提供価値として、複写機、プリンタ等の機器販売に加え、「DMS(ドキュメント・マネジメント・ソリューション)」を提供する『ドキュメント・サービス事業』への転換を図っています。「DMS」とは、文書の編集・作成から保管・検索までのドキュメントサイクルの中で、電子メディアと紙メディアを統合し情報活用環境を最適にマネジメントすることであり、多くのお客様がこの活用環境の構築を急がれています。
 また、1996年から携帯電話やモバイル通信機器の販売および保守サービスの提供を行う「モバイル通信事業」に本格的に取り組み、現在では主力事業分野の一つに成長しています。今後はモバイルソリューションを確立し、ドキュメント・サービス事業とモバイル通信事業とのシナジーを高めていくことを目指しています。
 今後当社の事業をさらに拡大していくためには、「お客様ユニークな業務改善へのお役立ちを加速」して参りますと共に、お客様のさまざまな情報を扱って参ります関係から、2004年3月に全社全部門で「情報セキュリティーマネジメントシステム(BS7799・ISMS―V2)」を認証取得いたしました。全社全部門でのISMS認証取得は富士ゼロックス(株)及び関連会社・販売会社では第一号となります。ISO14001(EMS)は2001年11月に全社全部門で認証取得し環境保全活動を進めながら事業活動を展開しております。

 
 当社は、制定した「企業理念」や「行動指針」に「お客様の期待に応えること」、「お客様の評価こそが私たちの仕事のものさしである」ことを常に念頭において事業経営活動を進めて参りました。しかしながら近年の企業を取り巻く経営環境変化は私たち千葉ゼロックスに新たな「価値創造」の必要性を示唆していることにほかならないとの気づきを得る結果となりました。1998年に日本経営品質賞の理念や重視する考え方に接し、自らの経営実態と仕事の進め方を「フレームワーク」に映し出し、7年間「どうしたらお客様期待にお応えできるか」を真摯に思考し、そして愚直に求め続けて参りました。これからの私たちはこれまで以上に「お客様のお話に耳を傾け、お客様の目線で思考」することの原点に回帰し「お客様の感動」をいただけますよう一層の努力をして参ります。

 

    〒261-71@
    千葉県千葉市美浜区中瀬2−
    千葉ゼロックス株式会社 
    経営戦略部 経営品質グループ 課長 大竹 収
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