・概要
・表彰対象について
・組織と委員構成
・審査の流れ
・評価基準について

経営品質協議会

(公財)日本生産性本部



1995年12月に創設した「日本経営品質賞」は、顧客の視点から経営を見直し、自己革新を通じて顧客の求める価値を創造し続ける組織を表彰する制度である。設立以来18年が経過した本賞は、米国マルコム・ボルドリッジ国家品質賞(MB賞・1987年設立)、欧州経営品質賞(EQ賞・1992年設立)に並ぶ賞として、世界各国から注目を集めている。
本書は、現在の成果を生み出したこれまでの経営を体系的に評価することにより、組織の未来を創造するための指針となる基準書である。この基準書は、時代の変化とともに、あたらたな経営の考え方を取り入れ、大小の改訂を重ねてきた。
2014年度版は、価値提供のための戦略の組織的実践をどのように実践しているか、その結果どのような成果を生み出しているのかを組織全体で振り返る視点を設け、革新活動をより実践しやすいよう、改訂を加えた。さらに、賞申請に必要な報告書を作成する上で、より記述しやすくするための項目整理を行った。
これらの改訂の目的は、次のとおりである。
・組織の理想的姿(コンセプト)を、対話を通じて合意するための問いかけをすること。
・理想と現状との乖離を測る尺度を提供すること。
・理想と現状の乖離を段階的に縮める革新活動(イノベーション)の実践を促進すること。
この革新活動とは、顧客が求める価値を創造し続ける経営体質をつくり出すことにある。本書は革新活動の実践に活用いただくことを意図して発刊するものである。関係各位がこの基準書を活用され、革新活動に取り組んで頂くことを願ってやまない。
われわれの願いは、営利・非営利を問わず、我が国の組織が、顧客の求める価値の創造にむけた経営革新を進め、その成果をわが国全体が共有化し、新たなエネルギーとなって産業が発展し続けることにある。

日本経営品質賞委員会
委員長 福川 伸次