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経営品質協議会

(公財)日本生産性本部

 

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2013年度 日本経営品質賞 受賞組織決定

「滋賀ダイハツ販売」 「ワン・ダイニング」 「西精工」 3社が受賞

2013年11月14日

公益財団法人日本生産性本部(理事長:松川昌義)が設立した日本経営品質賞委員会(委員長:福川 伸次 地球産業文化研究所 顧問)は11月14日(木)、2013年度「日本経営品質賞」受賞組織を発表した。 表彰セレモニーを、2月20日(木) にロイヤルパークホテル(東京・水天宮)で開催する。本賞は、顧客視点から経営を見直し、経営革新を進めるモデルとしてふさわしい組織を表彰する。

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●日本経営品質賞/大規模部門受賞


〜女性の心をとらえる価値づくり〜
滋賀ダイハツ販売株式会社

(滋賀県栗東市)

代表者 代表取締役社長 後藤 敬一氏 

ダイハツ工業(株)の地域ディーラー。CSを経営の柱にすべく経営品質の考え方にもとづいた経営を実践。先進企業へのベンチマーキングや日本経営品質賞への挑戦で学んだことをすばやく取り入れ、社員を中心に顧客起点の革新を進めてきた。その成果として、全国ダイハツディーラーの中では、常に地域シェアとCS調査のランキング上位の両立を維持し、優秀ディーラーのポジションを確立している。
社員の自立性を高めることによる顧客接点活動の活性化、事例から学んで自社独自の取り組みに進化させる変革の進め方などは、業種・規模を超えて多くの組織の参考事例となる。


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●日本経営品質賞/大規模部門受賞


〜「価値ある経営」を目指して〜
株式会社ワン・ダイニング

(大阪府大阪市)

代表者 代表取締役社長 橋 淳氏 

関西地区中心に、主に郊外を中心に焼肉レストラン、しゃぶしゃぶレストランの事業を展開。一店舗ごとの価値を高めることを出店の基本戦略と定めている。セントラルキッチンをもたず、店舗ごとに肉の加工を行うことで新鮮でおいしい肉を提供することを独自価値としている。迅速な課題解決への取組みに加え、アルバイトをはじめとした従業員の教育を重視してホスピタリティを高めることで、お客様から感謝され、仕事にやりがいと誇りをもち、成長する機会を創出している。 「価値ある経営」を経営理念としてお客様、お取引先様、地域社会、そして従業員の「幸福価値の創造」を目指している。


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●日本経営品質賞/中小規模部門受賞


〜独自技術を人づくりで新たな価値創造〜
西精工株式会社

(徳島県徳島市)

代表者 代表取締役社長 西 泰宏氏 

「人づくりを起点に徳島から世界へファインパーツの極みを発信する」という経営ビジョン実現のため、徳島県に根を張りビジネスを展開。冷間鍛造技術と提案活動を核とし、「お役立ち」という顧客価値を提供するための戦略的活動を推進。創業精神や経営ビジョンの共有により、社員の協働と自主性に対する意識が高まり、自律的な部門間相互連携を実現している。部課長・経営会議での「マネジメントレビュー」や半期に一度の係別面接など、振り返りのための仕組みや場づくりが、より高い価値を創るための学習に結びついている。厳しい業界の中で、新たな提供価値を創造し、顧客ニーズ変化への対応、人材の確保・育成による健全な事業成長を実現した。


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また、2009年度から「日本経営品質賞」へのステップとして設立された「経営革新推進賞」「経営革新奨励賞」には、以下の組織が選ばれた。
 
●日本経営品質賞 経営革新推進賞

株式会社遠鉄ストア
(静岡県浜松市/チェーンストア30店舗展開/売上高460億円/社員2,676名)

顧客密着型でニーズをくみ取り、楽しい買い物をしていただくことで競争力を強化した。パート社員を最も身近なお客様と考え、パート社員(=お客様)目線による改善を常態化した。より高い価値を生み出すための経営課題に気づくために経営品質アセスメントを導入し、成果を生み出した戦略とプロセスを振り返ることを開始した。この結果、社員満足度は全国平均より高い数値で推移した。また、手厚い人員配置、積極的な店舗改装や店舗出店、ネットスーパーなどの投資により、既存店粗利益高は毎年増加、全体の経常利益率も業界平均を超える水準で推移している。

株式会社ピアズ
(愛知県名古屋市/移動体通信業界トータルサポートコンサルティング/売上高5億円/社員42名)

上流(戦略系コンサルティング)中流(研修・人事系コンサルティング)下流(イベント企画・運営・人材派遣)のトータルサポートを展開。専属スタッフの自社採用、育成、イベント運営まで一貫して請け負う点に特徴がある。ビジネススピードの速い業界の中で、「困った時はピアズ」と認知されることをめざしている。拠点である名古屋以外の地域展開を、これまで培ってきた現場対応力と柔軟性で推進している。2008年以降実施した経営品質アセスメントにより、経営課題の原因領域を特定した結果、店舗満足度は競合他社を大きく引き離す水準を獲得し、財務的にも高い収益性、効率性、成長性を維持している。


●日本経営品質賞 経営革新奨励賞

熊本大同青果株式会社グループ
(熊本県熊本市/熊本県産青果物流通市場運営/正社員124名/年間取扱高243億円)

全取扱高のうちセリによる取引は3割程度で、セリ取引に回帰する新たな商流の姿をゴールと定め、特定地域農家とのコミュニケーション強化、個人生産者の負荷軽減と買い手ニーズに合わせた荷造りの考案、熊本県産青果物の全国販売化などに向け、組織全体で活動を開始している。2012年度から開始した経営品質アセスメントによる振り返りから明確化した経営課題解決への対応の結果、全国主要市場の取扱量が減少傾向にある中、同社の取扱量は増加傾向にあるのをはじめとして、財務成果は改善を続けている。

トヨタホーム愛知株式会社
(愛知県名古屋市/トヨタホーム〈住宅〉販売会社/売上208億円/社員265名)

「顧客本位」「自主自律」の実現に一体感を持って取り組み、受注数月間60戸を基準にプロセスの平準化を進め、業務を平準化して高レベルの品質を確保している。TQM活動、ISOなどを通じて推進した業務改善の成果をもとに、卓越した経営を目指して経営品質アセスメントを導入・推進した。その結果、ビジネスパートナーとの協働による高い顧客価値の創造を実現し、トヨタホーム販売店グループ内で顧客満足度第1位の獲得、クレーム・トラブルの減少などの成果に結びつけている。

株式会社都田建設
(静岡県浜松市/地域密着型の住宅建設会社/年商26億円/社員数45人)

30代の若い家族を中心に、こだわりの注文住宅を建てたい幅広い層から支持されている。営業マン・モデルハウスを持たず、既存顧客・ビジネスパートナーからの紹介客を中心に好業績を維持。「ドリームゲート」「魔法のシート」など独自ヒアリング・ツールを活用し、施主の夫婦間・家族間コミュニケーションの活性化を実現。未来のライフスタイルを具現化し、そこから発想した住宅デザインを作成するプロセスを確立した。2012年度から経営品質アセスメントを導入し、課題の発見と強みの再認識に結びつけた。この結果、高水準顧客満足度・社員満足度と、安定した施工数の確保による売上高と粗利益率の改善傾向を維持している。

 

なお、本年度は大規模部門:4組織、中小規模部門:8組織、合計12組織からの申請を受けた。地方自治体部門からの申請はなかった。